ファーストキスは蜜の味。-ver.Ⅱ-
新婚ごっこ
「……わぁ、夕陽がキレイ」
窓から差し込む夕陽。
本当に黄金色に輝いてて、とってもキレイ。
そんなキレイな景色すら、感情こめていえないのはこの状況のせい。
「そうだな」
同意した恭兄は、ソファーからこっちを眺めてる。
みないで欲しいのに、じっくり監察されてるみたいで居心地が悪い。
「恭兄…
……みすぎ」
「べつにイイだろ。
自分の女みるくらい」
「自分の女って……っ」
間違ってはいない。
だけど面と向かってそういわれると、なんていうか……くすぐったい?