ファーストキスは蜜の味。-ver.Ⅱ-

実際のところ、二階を使っていいのかわかんないんだけど……

あがっちゃったモノはしょうがない。



二階には一つの部屋しかなくて、あたしはその扉を開けた。


ちょっとサビてるのか、重い扉の音がギギギッと鳴った。


そういえば一階の掃除に夢中で、ここの部屋は手つけなかったな。

いまから掃除する気にもなれなくて、あたしはそのまま部屋に入った。





部屋の中は、やわらかいレース素材のカーテンがかけられて、ベッドも白いシーツだけど下にフリルがついてる。

白とあわいピンクで統一されてる部屋。





友達に借りた、っていってたよね。


友達、って
……女じゃん。




どうみても女趣味の部屋に、あたしの胸は張り裂けそうになった。


< 51 / 115 >

この作品をシェア

pagetop