ファーストキスは蜜の味。-ver.Ⅱ-

「動物園の話し、決まった?」

好奇心を頑張って抑えて、あたしはわざと明るく口にする。

よく我慢した、あたし!!!!


『いや、もう本当一樹のノロケしか聞けなくてさ。
正直どうしようかと思って詠葉にメールしたんだ』

「あはは、ゴメンね?
すぐ助けられなくて」


普通にできてる自分に、あたしは肩の力を抜いた。



大地に好きだといわれて、あたしは友達のままでいることを望んだ。

それを叶えてくれた優しい大地と話すのは、本当に久々。



だってクラス違うし、あたし放課後拘束されてたし。




あっ、拘束ってプレイじゃないよ!!?

……そんなん普通にわかるか。





最近恭兄のせいで、頭ん中がおかしいね、あたし。


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