ファーストキスは蜜の味。-ver.Ⅱ-

「おい、詠葉」

「うひゃっ!!」


突然聴こえた声に驚いて、あたしは飛び上がるように窓からどいた。



ビックリしたじゃんか!!




威嚇しようとしたあたしは、恭兄の威圧的な空気に、呆気なく降参した。


だって、なぜか怒ってるから。




「きょ、恭兄……っ」

おっと、声が裏返ったじゃんか。



恭兄が怖い顔してるのがいけないんだよ。

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