MEMORY


『早く追いかけて!!』

このままじゃ真里さん本気で勘違いしゃうよ…

そうなったら…
上手くいかなくなるよ…

黒澤君を好きなあたしにとって嬉しい事かもしれないけど…

そんなの嫌だよ…

矛盾してるのは分かってる…
でも!!



「あいつは大丈夫だから」

『行って…』

「真里は良いから」

『行ってよ…』

「ちゃんと冷やして帰れよ」

あたしは頷いた。



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