MEMORY


音楽室に入ると黒澤君は、もう来ていた。



ピアノを見つめている黒澤君は、あたしに気付いていないみたい。



『…』


「よぉ」

しばらく黒澤君を見ていた。

すると、あたしの視線に気付いたのか、黒澤君が、こっちを向いた。



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