MEMORY


『分かってる…』

それしか言えなかった…
彼氏いないって言えなかった。

「良かった。転校生ちゃんいい子だね」

いい子…
そんな訳ないのに…。

どうして中島君は、そんな辛そうな顔してるの…?


『友達想いなんだね』

「はぁ?」

『無口で無愛想だけど良い奴なんだね』

「今更かよ」



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