MEMORY
「あ、ごめん…」
『ううん』
あたしは首を横に振った。
「あたしの名前は飛鳥!友達になろうよ、杏ちゃん!!」
『え…』
「嫌だった?ごめん!」
『ち、違う!いきなりだから、その…えっと、ビックリしちゃって』
「あははっ、ごめんね」
『ううん、よろしくね?』
あたしたちは友達になった。
あたしは飛鳥って呼んで、飛鳥は杏と呼ぶようになった。
正直ここに来て不安だったし、あたしにとって飛鳥は大きな存在になっていた。