MEMORY


「あたしが告白して…振られて…。その繰り返しでね。一か八か賭けをしたの」

『賭け…?』

「そう…賭け。付き合ってくれなきゃ死んじゃう!ってね。あたし最低だよね…」

『…』

「響には父親が居ないの…」

『え…』

「だからかな…付き合ってくれたのは。ピアニストだったわ響のお父さん」

知らなかった…。
あたしには話してくれなかった事。

いつも悲しい目をしてた。
お父さんを想ってたのかな…



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