MEMORY
「卑怯よね、あたし…振られても当然!この1年本当に楽しかったわ。響と付き合えて。あなたも好きなんでしょ?」
『…』
「素直になりなよ…」
『真里さん…少なくとも黒澤君は真里さんの事好きだったと思うよ。だって好きじゃなきゃ付き合わないよ…』
「本当バカね。あたし何かの肩持つなんて…分かる気がする。響が惹かれるのも。あなたの事好きだってハッキリ言われたわ。」
真里さん…ごめんなさい…。
「響をよろしくね」
笑顔の真里さんは、どこかスッキリしたような顔に見えた。