MEMORY


「はい」

真ん中に黒澤君の教科書…

無愛想な黒澤君。

教科書をめくる黒澤君の指は長くて綺麗。

薬指に光る指輪。
彼女いるんだ…

まぁ、こんだけカッコイイなら彼女くらい居るよね。


って、あたし何考えてんの!?
あたしには関係ないじゃん!



「ここ」

『えっ?』



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