MEMORY


『前の学校で習ったから』

「成る程ね」

それだけ言って黒澤君は数学を解き始めた。

真剣な横顔…

そんな、あたしの視線に気付いたのか黒澤君が話かけて来た。


「何?」

『いや…』

「変な奴」

『よく言われる』

「だろうな」

笑った黒澤君…
彼の笑顔にドキッとした…


何で…

あたしには…



< 27 / 232 >

この作品をシェア

pagetop