MEMORY


『居たんだ』

「毎日居るし」

た、確かに…
でもいつも、こっちなんか向かないくせに…

最近喋ってなかったから嬉しくなった。


「お前さ」

『ん?』

「彼氏と遠距離?」

黒澤君は、あたしの指にある指輪を見て聞いてきた。

遠距離…

あぁ、黒澤君はあたしに彼氏が居ると思ってんだ…



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