MEMORY


黒澤君は黙ったままピアノを閉じた。


『弾いてよ』

「…」

『いつものやつ!』

「…」

『じゃあ何て曲名?すごく良い曲だね』

「良い曲…?」


ずっと黙ってた黒澤君が、やっと反応してくれた。


『うん!!凄く』

「…」



< 62 / 232 >

この作品をシェア

pagetop