蒼天ノ神
〜榎歌(カカ)Side〜

(注:榎歌=白装束の女です。)


ドッ

パキキキッ
ピシッ

鈍い音、続いて凍っていく音

今、蒼ちゃんは氷の中。


榎歌「雹ちゃん!!!何でソレを使ったの!?」


氷の槍……ただの槍に見えるがアレはそんなかわいらしい物じゃない。

アレは触れた物を全て氷の中に取り込み、エネルギーを吸い取り最終的には相手を殺してしまう。


雹(ヒョウ)「本当に蒼天か、を調べるため。アイツのチカラならあそこから出られるはずだ。」


榎歌「蒼ちゃんは多分"人間"になってたんだよ!??今、チカラは封じられてる!!そんな状態じゃ、いくら蒼ちゃんだって−−……」


雹ちゃんに睨まれ 死んじゃうよ、という言葉を飲み込み口をつぐむ。


雹「蒼天がチカラを使えないなら、邪魔になる。それ以前に俺はソイツを蒼天とは認めない。」


そういうと雹ちゃんは氷に手をかざした。
氷は宙に浮き、雹ちゃんの後に続いた。






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