あなたが好きなはずなのに
「昨日は・・・。」
隆志は少し考えたあとゆっくりとした口調で答えた。
「都子を送って、母さんの所に泊まったよ。終電に間に合わなかったからな。」
私は分かっていたのに、“都子”という言葉を聞くと胸がズキンと痛くなる。
私だって、リョウとずっと一緒にいたのに。
いや・・・“だって”と言う言葉はおかしい。
隆志は都子さんを、“送っただけ”なのだから。
しかし、自分の事は棚に上げて隆志に質問を続ける。
「都子さんは、すぐに隆志を解放してくれた?」
隆志を信じているはずなのに、不安でしょうがない。
これって、信じていないって事なの・・・かな。
自分で自分がよく分からない。
「いや・・・。」
言いにくそうに答える隆志。
そうだよね。
都子さんが素直に隆志を帰すはずがない。
「じゃあ、どうしたの?」
「何だか取調べをされているみたいだな。」
隆志は少し考えたあとゆっくりとした口調で答えた。
「都子を送って、母さんの所に泊まったよ。終電に間に合わなかったからな。」
私は分かっていたのに、“都子”という言葉を聞くと胸がズキンと痛くなる。
私だって、リョウとずっと一緒にいたのに。
いや・・・“だって”と言う言葉はおかしい。
隆志は都子さんを、“送っただけ”なのだから。
しかし、自分の事は棚に上げて隆志に質問を続ける。
「都子さんは、すぐに隆志を解放してくれた?」
隆志を信じているはずなのに、不安でしょうがない。
これって、信じていないって事なの・・・かな。
自分で自分がよく分からない。
「いや・・・。」
言いにくそうに答える隆志。
そうだよね。
都子さんが素直に隆志を帰すはずがない。
「じゃあ、どうしたの?」
「何だか取調べをされているみたいだな。」