あなたが好きなはずなのに
「ふふっ、だって取調べだもん。」


私は、隆志の肩に顔を乗せたまま微笑む。


でも・・・顔で笑っても、心のそこからは上手く笑えないよ。



「で・・・?」


「公園で少しの間話をした。俺にはもう花音だけだって事を言い聞かせた。もうここへは来ないと思うよ。」


隆志は私の頭を優しく撫でる。



「そっか。」


でも、私は都子さんが素直に引き下がるなんて思えなかった。


隆志が都子さんに何をどう言ったのかは分からない。


分からないけれど、都子さん・・・私を見て笑っていたもの。


私の不安はやはりなかなか消え去らない。



「そういえば、花音こそ・・・さっき、涼太と何を話していたんだ?」


「えっ・・・?」


どうしよう、聞かれてもおかしくないとは思っていたけれど、実際聞かれると答えにつまってしまう。


だって、公園デートした帰りで・・・。


写真沢山撮ってもらって。



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