あなたが好きなはずなのに
複雑な心と心
あの出来事から数日後。


私は、仕事が終わって1人で帰っていた。


あれから、隆志はいつもの隆志に戻った。


たまに心配する素振りを見せるが、私も隆志のまっすぐな目を信じようと思った。


だから、何も変わらない。


いや、それ以上信じ合えた・・・はずだったのに・・・。



今日は定時であがれたから、たまには寄り道でもしようかな・・・。


私は、少し足を延ばしてショッピングへと出かけた。


隆志と前に来たショッピング街。


私は隆志とのデートを思い出しながら、洋服をあれこれと見回った。



「花音?」


ん?こんな所で私を呼ぶのは誰?


私は声の方を振り向く。



「あっ、リョウ。」


するとそこにはリョウと小柄な可愛いショートカットの女の子が立っていた。


リョウが女の子を連れているなんて初めてみたかも。


昔のリョウはよく女の人を連れ込んでいたらしいけど、私が隣に引っ越してきてからは、それがめっきり無くなった。



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