あなたが好きなはずなのに
私たちはいつもこんな感じ。


これはこれで、ちゃんとバランスを保っているんだと思う。



「それにしても、今日は何で涼太がいるんだ?」


「あぁ、お土産渡そうと思って、花音にメールしていたんだ。そうしたら、兄さんと夕飯食べるって言うからさ。ちょっと邪魔しようと思って。」



リョウはニコッと笑って私を見る。



「お前、俺にはメールよこさないのに、花音にはよくするのか?」


あぁ・・・隆志のヤキモチが始まっちゃった。



「リョウだよ?兄妹みたいなものでしょ?」


「本当にそうなんだか・・・。」



隆志は私の顔を見て不安そうな顔をした。



「今は隆志だけをちゃんと見てるってばぁ・・・。」


「そうだよ。花音なんか、兄さんが最近エッチしてくれないって悩んでいるんだから。」



えっ・・・?


リョウ余計なこと言わないで!


確かにこの前ちょっと愚痴っちゃったけどさぁ・・・。



「そうなのか?」


「いや・・・。」



そうといえばそうなんだけれども・・・。



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