あなたが好きなはずなのに
「隆志?」


私は隆志の横に座り隆志の肩にもたれかかる。


「ん?」


「急いで帰ってきてくれたの?」



隆志はスーツのボタンを1つしかしていなかった。


「ボタン・・・どうしたの?」


「あぁ、急いでボタンしようとしたら、はずれた・・・。」


「そうなんだ・・・。」


「脱いで?私がボタン付けてあげる。」


「あぁ。」



隆志はスーツを脱ぐと・・・ホッとした様子で私の顔を覗いた。


「やっぱり、ボタンは後でいいや。」


「えっ?」


「何だかわからないけど・・・よかった。」



そう言いながら、隆志は私の顔に近づき・・・チュッと優しくキスをした。


そして、私の洋服のボタンに手をかけると、1つ1つボタンを外していく。


首筋に・・・胸に・・・隆志のキスはどんどん強くなっていく。


「隆志・・・ベットにいこ?」


「あぁ。」



こうして、私達の嵐みたいな出来事は幕を閉じたのであった・・・。



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