あなたが好きなはずなのに
私はリョウを睨む。


リョウはというと、また楽しそうに笑っている。



「今晩、うちくるか・・・?」


「隆志・・・?」



なんだか、隆志の声にドキドキしてしまう。



「てか、お前そんな事まで涼太に言っているのか?」


「あっ・・・いや・・・たまたま?」



ほら、隆志の目がちょっと怒っているじゃない。


すると・・・



「はいはい、これまでー!」



少し険悪なムードになったところを、リョウが間を入って止めた。


もう!それもこれも、リョウのせいじゃない!



「花音?」


「ん?」


「やっぱり今晩うちに来い。」


「うん・・・。」



隆志は私の耳元で囁く。



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