あなたが好きなはずなのに
そして、暫くすると・・・


「涼太?やったわね!」


香おばちゃんは、グラスを置いてリョウに抱きついていた。



みんなも笑顔でおめでとうと祝福した。


けれど、よーく見ると・・・。



「おめでとう!って・・・これ私の写真じゃない!」


「「えっ?」」


皆は雑誌を近くで見ようとする。



「本当だ!」


「花音ちゃん可愛い!」



この写真・・・あの時のだ。


リョウが公園で始めて写真を撮ってくれたあの時の・・・。


「もう、恥ずかしいじゃない!」


私は、リョウの肩をポンポン叩く。



そして、私の後ろに不機嫌さんが・・・。


「その写真・・・いつ撮ったんだよ!」


「あっ・・・。」


この写真の事だけは隆志に内緒にしていたんだっけ。



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