あなたが好きなはずなのに
「さてさて、お姫様デザートの方は?」


「もうムリ!」



私は、分かっていて聞く2人にちょっとむかついた。


そんな私は2人に怒って見せたのに、そんな事は2人に伝わるわけもなく・・・。



「ほら、行くぞ!」



会計を終わらせた隆志が私の手を握ってきた。


リョウはというと、私たちの前を歩いている。


最近はリョウと手を繋ぐ事はない。


リョウのけじめなのか?


私としては、寂しいけれどありがたいような。


すると、突然街頭の下でリョウが立ち止まった。



「あっ、お土産!」


リョウはかばんの中をごそごそあさる。



「はい。」


リョウは私に手のひらサイズの人形をくれた。


私は隆志の手を離して人形を手のひらにのせる。


ちりめんで出来ているウサギさんとネコさん。



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