あなたが好きなはずなのに
私の名前は、木下花音。


今の私はというと、彼に似合う女の子になりたくて、髪の毛を緩くパーマをかけたばかり。


それでも、童顔に見られる私は、メイクのせいかな?なんて思ってメイクも変えたりもした。


けれど「どんな花音でも俺は好きだよ」なんて彼の優しい言葉に元のメイクに戻し、未だに高校生にも間違えられたりして・・・。


そして、そんな甘い言葉を言ってくれた彼は、今私の目の前にいる、山下隆志。


私の同僚でもあり上司でもある。


そして・・・隣の住人でもあり・・・幼馴染でもあり・・・。


最近彼氏にもなった。



隆志には弟がいる。


山下涼太。


モデルで超人気だったのに(私は実は知らなかったのだけれど)、自分の夢の為にモデルを辞めて、今はプロの写真家になろうと頑張っている。


一時は、私と両思いになったのだけれど、リョウは私の優柔不断な気持ちを察したのか、自ら身を引いてくれ、私は隆志の胸へと飛び込む事となった。


まぁ、簡単に言うと・・・私は2人の男性を好きになったって言うことね。


それも、2人は兄弟だったていう・・・。



それからは、私とリョウは友達?兄妹?みたいなものになった。


いつもじゃれあって、言いたいことが言えて・・・。


いつも、リョウといるとほっとする・・・。



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