あなたが好きなはずなのに
2人の甘い夜
私たちはアパートへ着いた。


私はドアの前に来ると、自分の部屋の鍵を出すために隆志の手をそっと離した。


そして、ドアノブに鍵をさそうとする。



「花音?」


「ん?」


「今日は、こっち。」



そう言って、隆志は私の手を握る。



「あっ、着替えてからそっちにいくから。」


「待てないんだけど。」



隆志は私の耳元で囁く。



「えっ?」


すると、振り向きざまに隆志は私の唇にキスをした。



「隆志・・・ちょっとだけ・・・待って?」


「待てない。早く花音を感じたい。」



隆志は私を抱きながら、片手で鍵を開け隆志の部屋へと導く。



「最近ごめんな・・・。ちょっと忙しいからって、こういう時間を持たなかった。」


「うううん?」


「花音・・・愛してる。」


「うん。」



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