あなたが好きなはずなのに
「隆志?」


「ん?」


「キスして?」



その言葉に反応して、隆志は私の胸にキスをする。



「違う!」



すると隆志は、モゾモゾッと布団から顔を出し、私の唇にキスが出来る位置にきた。


私は、隆志の首に手を絡め、自分に引き寄せる。


そして、隆志の耳をペロッと舐めた。


首をすくめ、びくっとする隆志。



「花音?!」


「ふふっ、隆志の耳美味しいよ?」


そう言って今度は、隆志の耳をパクっと甘噛みをする。



「花音!」


私は隆志の心に火を点けてしまったらしい。



「明日は花音休みだ。」


そう言って、隆志は私の唇に熱いキスをしてきた。



「たかし・・・んっ・・・。」



唇を離すと、私の目をじっとみて・・・


「さっき寝た罰だ。これから朝まで寝かせないぞ。」



隆志は私の耳元で囁くと、今度は私の耳をペロッと舐めた。


そして、また・・・2人の長い夜が始まったのだった。



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