あなたが好きなはずなのに
隆志は私を見てフッと笑う。



「みんなに花音の可愛い声聞かせたくないしな。」



私って普段そんなに声をだしてる?!


って、そういう問題じゃないっ!



「もうっ!そんな事言ってないで、隆志、下行くよ!」


私は恥ずかしさのあまり、先にリビングに戻る。



「花音どうしたの?顔真っ赤だけど?兄さんにもう何かされたの?」


「“もう”って、そんなわけないでしょ!」



もう、この家は何なんだか!


私は何も言わないであろう、お父さん達の元へ様子を見に行った。


お父さん達といえば、外で火を熾していた。



「花音久しぶりだな。」


「花音ちゃんいらっしゃい。」


「こんにちは。」



私が外でブラブラしていると、お母さんたちも料理を持って外に出てきた。


沢山の野菜やお肉、海鮮類まであって美味しそう!



「さぁ、花音、食べるわよ!」


「花音ちゃん、隆志呼んできて?」


「は~い!」



私は階段を急いで駆け上る。



「隆志、入るよ?」



すると隆志はベッドで横になっていた。



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