あなたが好きなはずなのに
それでも、無邪気に笑う3人。



「あっ・・・。」



リョウが私のホッペにチュッてしている写真だ・・・。



「ん?どうした?」


「いや、何でもない。」



私はアルバムをパタンと閉める。



「怪しいな。」



隆志は私からアルバムをヒョイッと取り上げる。


そして、ペラペラペラ・・・。


その手が途中で止まった。



「これか?」


「えっ?」



隆志は私にその写真を見せる。


隆志・・・目ざとい。



「子供の頃はちょっとおませさんだったのかなぁ?」


「花音のファーストキスは本当に俺だったのか疑問だな。」


「えっ?」


「ん?今更違うなんて言わないよな?」



隆志は意地悪そうな顔をして私を見る。



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