あなたが好きなはずなのに
「どうだった?何か面白いものでも見つかった?」


「いや・・・。あっ、でもアルバム見ましたよ!懐かしかったです!」


「あっ、そう?あの頃は可愛かったわよね!お兄ちゃん、今度、アルバムこっちに持ってきてよ。」


「あぁ。分かったよ。」



そして、香おばちゃんは私たちを家へあげようとする。



「さぁ、あがって、あがって!」


「あっ、もうそろそろ私帰ります。」


「そんな遠慮しないで!用事でもあるの?花音ちゃんの為にケーキを焼いたのよ!」



そんな事を言われて断れるわけが無い。



「じゃあ、香おばちゃんのケーキ食べたいし?少しだけおじゃまします!」



そして、私たちはリビングのテーブルに座ると、香おばちゃんがケーキを運んできた。



「そういえば、さっきうちに都子ちゃんが来たわ。お父さんの所に行っているって言ったのだけれど、逢えたかしら?」


「えっ?もしかして、母さんの仕業かよ・・・。」




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