あなたが好きなはずなのに
上を見ると、可愛い小さなステンドグラスのライト。



「ライトも・・・素敵。ムード満点だね。」


「店員もカッコいいしな。」


「うぅ・・・。」



私はうつむき加減になり、頬を膨らませ隆志を見つめる。



「なっ、何よその言い方・・・。」


「花音が悪い。今、他の男の顔に見惚れていただろ?」


「そんな事・・・ないもん・・・。」



私はちょっと小声で否定する。


すると隆志は大きな溜息をついた。



「いい加減に男好き・・・治せよ。」


「男好きじゃないもん!綺麗な顔の人が好きなだけだもん・・・。」



うわ・・・言ってから後悔。


これじゃ、否定じゃなくて肯定じゃん・・・。



「ふーん?好きなんだ。てか、白状したな。この浮気もの。」



隆志は腕を組み、何かたくらんでいるような顔で私を見つめる。


やっぱりそうとるよね?私ってバカ・・・?


でも、隆志だって、この前都子さんと・・・。





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