あなたが好きなはずなのに
私が自分の席に戻ると、隆志は「口じゃないのか?」なんて言っていた。


しかし、隆志は満足そうな顔を私に見せる。



「今度はココな。」


隆志は人差し指を立て、自分の唇をトントンと叩く。



「もう、外では嫌だからね!」


「じゃあ、早く食べて家へ帰ろう。」


「もう!」



そして、私と隆志はテーブルに揃ったパスタを頬張る。


「ピザも頼めば良かったな。」


「そうだね。でも、美味しいー!」



ん?ところで、こんな場所・・・なんで隆志が知っているのだろう?


「ねぇ、隆志?」


「ん?」


「このお店・・・何で知っているの?」


「あぁ、この前教えてもらった。」



男の人だけでは、こんなお洒落な場所こないよね・・・?


私の頭に不安がよぎる・・・。



「誰と来たの・・・?」



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