あなたが好きなはずなのに
しばらくすると、コンコン♪ドアを叩く音がした。



「花音?」


「ん?」


私はドア越しで答える。



「開けてくれないのか?」


ダメ・・・。


今、私・・・隆志の顔見たら泣いてしまう。



「ごめん、今着替え中。」


「そっか。」



そして、暫くの沈黙の後、隆志は・・・。


「今から、都子を送ってくる。」



えっ?今もう・・・11時過ぎているよ?


さっき、お酒飲んだじゃない。


どうやって送るの?


それでも私は何も言えなかった。



「うん・・・。」


「じゃあ、行って来る。」


「うん・・・。」



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