あなたが好きなはずなのに
そして、私たちは無言のまま部屋の前に着いた。


私とリョウは少しの間見つめ合う。


何か言わなくちゃ・・・。


けれど何故か、ドキドキが止まらない。



今日の事は、ただの私の慰めだよね。


リョウは写真の練習に私を使っただけ。


でも、何だか今はリョウと離れたくない。



「リョウ・・・?」



すると、私がリョウに話しかけると同時に後ろから声がした。


「何をしているんだ?」


「えっ?」



私とリョウは後ろを振り返る。


するとそこには・・・昨日と同じ姿の隆志が立っていたのだった。



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