君に届きますように【詩集】
・傷
血が滲む
ヒリヒリする
痛い傷が増える
ママが僕を打つ
僕がワガママだと言う
違うよ
僕は正しい
絆創膏をつけたら
君は
わざわざ心配する
僕の傷を笑ってる
そんな気がした
おんなじ傷をつけたら
君は
泣いてしまった
周りは何も見ない
僕は
痛さを理解させた
笑った罰なんだ
だから
僕は悪くない
笑った君が悪い
傷くらいで
泣いたらダメだよ
僕は泣かない
泣いても助けない
悪いのは君なんだ
そうだろう?
だけど
君は言う
「傷が
早く治るといいね」