君に届きますように【詩集】
・親
君の目の前で
僕は親に叩かれた
恥ずかしくなった
君を殴ったのを
近所の人の聞いたと
お母さんは
うるさく何度も言う
恥をかかせないで!
お母さんは叫ぶ
その姿が
僕は恥ずかしい
君が間に入り込み
邪魔ばかりする
点数稼ぎなんて
やめればいいのに
僕は泣かない
泣いたって意味がない
だけど君が泣く
僕が悪くないと
弁解している
こいつも恥ずかしい
一瞬の感情を
表に出している
やっぱり生意気だ
僕が悪くないのは
自分がよく知ってる
お母さんが困っている
いい気味だ
みんなみんな
いい気味だ
「いつも遊んでくれて
ありがとう」