君に届きますように【詩集】
儂と少年
可愛い者だと思った
いつもの散歩道
いつもの雰囲気
「君」が話しかけると
喜ぶ「こいつ」に
「儂」も少しだけ
相手をしてみた
「儂」には
もう「こいつ」しか
いなかった
家族が離れてから
寂しさもなくなった
だが「こいつ」が
こんなに幸せな顔を
するなら
もっと
生きることを
楽しむべきなのだと
考えさせられた