君に届きますように【詩集】

・そばにいるよ


不思議だった

毎日
毎日
公園に行けば
少年がいた

俺が名を呼べば
喜んで駆け寄る


周りから
お兄さんと言われ
俺は苦笑いをする

いつから
人を
怖くなくなったのか
気づけば
溶け込んでいた

少年と作る砂の城
背丈よりおおきな城
君の城

俺が寂しくて
寂しくて
悲しい時に
手を取った少年

安心する

愛情を
友情を
全身から感じる


全部が幸せ
言葉も存在も


「そばにいるよ」

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