君に届きますように【詩集】

・夕暮れ


鞄の中身が
ずっしり
肩にのし掛かった

君に言われて
歩いた通学路

くだらない話を
笑う級友

バカバカしい
そう思ってた
みんなガキだ
そう見えてた

そんな自分が
情けなくて
もどかしい

君が
夕日の中
手を振りかけてくる

俺も手をあげれば
海のような笑顔

夕暮れに
並んだ
デコボコな影が
とてもいとおしい


君に会える日常が
財産だと信じている

どこの誰だとか
親はいないのか
そんな事を
気にもならない

ただ
赤い太陽の光は
明日も会おう
明日も遊ぼう、と
約束をしてくれる

「ずっとずっと」

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