【短編】不器用彼女*2
何の気なしにホントの事言ったら、和泉チャンはバッと顔を俺に向けた。
「ばっ、馬鹿じゃない?」
赤い顔して俯きながら赤渕眼鏡をクイッと上げた。
和泉チャンの癖。
「和泉チャン照れてるー?」
その癖を見て、和泉チャンの肩に頭を乗せながらそう茶化す。
「照れる訳ないでしょ!?」
って怒ってるけど……。
顔真っ赤にしてて。
「ホント和泉チャン可愛い」
微笑みながら、俺は和泉チャンの肩に再び頭を乗せた。
「馬鹿にしないでよね」
赤い顔のまま和泉チャンは俺を睨む。