【短編】不器用彼女*2
1人取り残された俺は廊下でしゃがみ込んで頭を抱えた。
俺……今和泉チャンが何考えてるのか全然分かんない。
さっきまで幸せ絶頂だった俺は和泉チャンの一言によって不安でいっぱいになってしまった。
次の日。
俺はいつものように学校へと登校した。
昨日放課後一緒に帰った時……和泉チャンいつもと変わらなかったし。
あれは何だったんだろう。
考えてみてもさっぱり分かんなくて、俺は机に伏せてまた頭を抱える。
「分かんないよ……」
独り言を小さく呟いていると、頭上から大好きな声が。
「おはよう貴」
この声は!!
バッと顔を上げると俺を見下ろして微笑む和泉チャン。