キャラメルと会長様。
「うん。」

それっきり私達は一言も喋らなかった。
ただ、会長が私を知っててくれたことが、強く強く私の心に入っていた。

――――――――――――――――

「ありがとうございました。
気をつけて下さいね。
おやすみなさい。」

「おやすみ。」

カチャ

パタン

家に入ってすぐ、鞄を開け弁当箱を探す。
しかしそれらしきものはない。
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