【短】甘い夜の訪問者
「よる…眠れない、の」




一人じゃ、眠れない。


淋しくて寂しくて。




眠れなくなったのは、彼がいなくなってから。


…ほんとは、ずっとわかってたこと




彼に未練があるとか、そういうんじゃない。





ただ、寂しい。


夜になると、一人置いてけぼりになったようで。


もう誰にも、愛されることなんてないんじゃないかと思えて。



怖くて怖くて、


でもどうしようもなかった。


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