【短】甘い夜の訪問者
「大丈夫、大丈夫だから。俺がいるから。」



先生の低くて甘い声が、耳のすぐそばで聞こえる。



「せ、んせ…」




あたしは気が付くと、先生の背中に手を回してぎゅっと抱き締め返していた。





「大丈夫、伶は一人じゃないよ。」


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