セツナイロ
オレンジ
ただ、4人で笑い合う事だけが、あたしの幸せ。
こんなにも明るく輝く日々は、お金以上の価値がある。
「そう言えばさー、2組のオオカワラさんってアスカの事好きらしいよー。」
「えっ!ほんとに!!」
唐突なルナの言葉にあたしは素直に驚いた。
だって、オオカワラさんはこの学校でも知らない人は居ないって程に美人。
「ふーん
何でアスカばっかモテんだよ。」
それを聞いたハルキが唇を尖らせ、不服そうに言った。
「ハルキはさぁ、近付きずらいんじゃない?」
笑いながら言うルナ。
「せっかくハルキ、顔いいんだからもっと愛想良くしなよ。」
あたしの言った言葉に「それは無理」と、すぐに返事が返ってきた。
「オオカワラって誰?」
首を傾げながらあたし達に問いかけたアスカ。
もしかしてアスカって…知らないの?