セツナイロ


そして迎えた日曜日。


ピンポーンと鳴るインターホンがユウの到着を知らせる。



「ちょっと待ってぇー!」

あくまでもデート。


あたしは薄く化粧をし、身だしなみをチェックして玄関の戸を開けた。



「はよ。」

そこには制服姿のあたしの彼氏が微笑んでいて、その後ろには4人の男女の影。


「おはよ。」

デートなのに制服なのはハルちゃんの私服がとにかくヤバいからだとか。

まぁ、制服の方が服選びに困らなくてすむからあたしは別に制服でも良かった。


っていうより制服の方が良かった。




「よーし!
今日は盛り上がって行くぞぉ!!」

「「「イェーイ!!」」」


いつもテンションの高い4人だが、今日は異常な程だった。

そんな人達に、あたしたちは顔を見合わせお互い苦笑した。




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