セツナイロ
思っていたより小さいお店。
そんな可愛らしい店の外には、これまた可愛らしい花々がお客を出迎えていた。
「何かケーキって感じがしない…」
ポツリとこぼれたユウくんの言葉にあたしは頷く。
店内に入ればコーヒーの匂いとケーキの匂いが混ざった、食後のデザートタイム的匂いがした。
「いらっしゃいませ。」
ポニーテールの女の子があたしたちに笑いかけ、“2名様ですね。こちらのお席へどうぞ”と、席に案内してくれた。
メニューを見つめる。
ショートケーキやら、モンブランやらある中で、2人ともショートケーキを注文した。
もちろんコーヒーも。
そして話はあたしの事に戻る。