セツナイロ
「ユズったら何やってんのよ!
ゴリラの怒った顔超ウケたしっ…!」
そう言って口元を抑え笑うルナ。
「もう!
笑い事じゃないって!
凄く痛かったんだから!」
まだヒリヒリと痛む鼻をさすりながら言った。
「あれはユズが悪い。」
「そうそう、アスカの言う通りだぜ?
っつか、ユズの顔ゴリラよりウケたんだけどっ!」
そう言ってアスカは苦笑、ハルキはお腹を抱えてケラケラ笑った。
「皆してひどっ!
あたしの味方は居ないのかっ!」
鼻をさすりつつ大袈裟に痛がって見せた。
「自業自得よ。
今度から気を付けないとマジでゴリラに説教されるよ?」
「それは、やだ…」
「ユズは馬鹿だなぁー!
よりによってあいつに…プフッ……」
「もう!
笑わないでよ!」
顔を真っ赤にして怒るあたしに「スマンスマン」と、気持ちのこもっていない謝罪が返ってきた。
「まぁ、ユズは昔からこうだもんな。
今更なおんないか!」
そう言ってアスカまでケラケラ笑った。
皆してあたしを馬鹿にして…
「どうせあたしは馬鹿だもん!」