セツナイロ

あたしはどうすればいい?

答えなんてなかった。


けれど何かしなくちゃいけない、
2人を止めなきゃいけないことは明確だった。




心配なそうなハルちゃんとノアちゃん…

傷付いたアスカとカイトくん…

そしてカイトくんを止めようと必死に叫ぶマサトくん…


それから未だに成長出来ない弱いあたし…




後ろから微かに足音が聞こえる。

きっと、ルナとハルキ。



2人がいてくれる…
そう思うだけで勇気に変わる。


あたしは走り出した。




大切なもの、全てを守りたかったから…。
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