セツナイロ
一体どれ位の時間が経ったのだろう?
あたしは頬に残る微かな痛みに目を覚ました。
「ユズ…?」
そこにいたのはルナとハルキ。
あたしの顔を覗き込み、痛む頬をすっと撫でてくれたのはルナ。
あたしは少しだけ笑ってみせる。
心配をかけないように。
「ユズ…よくがんばったよ…。
きっとあたしにもハルキにも真似出来ないよ、あんなこと。」
「へへ…
カッコ悪いよね…。」
自嘲気味な笑いを浮かべるあたし。
ほんと…カッコ悪い。
あんなことして、意味、あったかな…?