セツナイロ
「あ、あのさ…!」
気持ち悪い沈黙。
それを破ったのはハルキだった。
あのさ、と切り出した割に、1人うつむいてゴニョゴニョと喋っている。
「あのさの続きはないの?」
何時までもそんな調子のハルキに痺れをきたしたのか、ルナが小さなため息をこぼしつつ言った。
「いや…だからその……なぁ?」
困ったようにあたふたとするハルキ。
「なぁ、って言われても分かんないよ。」
あたしの言葉にうんうんと頷くルナ。
「とりあえず落ち着いて。
言ってみなさいよ。」
ルナが呆れつつ苦笑した。
「お、おう…
じゃあよ、聞いても落ち込むなよ?」
「分かったって。
で、何?」
あたしたちの興味深々な瞳に負けたのか、決意したようにコクっと頷き、口を開いた。